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青森の六ヶ所村にある通称「ミニ地球」と呼ばれる究極のリサイクルを研究する施設。
酸素や水や栄養素を循環させるために植物を育てながら、閉じた空間のなかで2人のエコノートと呼ばれる人間が実際に生活を営む生態系シミュレーションシステムである。

世界を外から構造的に観察する冷たい視線、その世界のなかからのリアルに生きた熱い視線。
この世界には壁を一つ隔て、シンボリックに二つの視線が交錯する。

僕はこれらの視線の間を行き来し写真を撮ってくる。
フットワークの軽さと自在な視点があれば、もっと自由で豊かな物語を編み出すことができると思う。

シミュレーションの世界のなかで稲が豊かに実り、現実の人間がそれを摘む。
それは新しい世界と太古から続く人間の行為が入り混じった、まだ見ぬノスタルジックな風景になるだろう。