1simscapes12.jpg 2.jpg 3.jpg 4.jpg 5.jpg 6.jpg 7.jpg 8.jpg 10.jpg 11.jpg 12.jpg 13.jpg 14.jpg 15.jpg

Simscape タネをまくヒト
2004-2005  六ヶ所村 青森 

通称「ミニ地球」と呼ばれるエコシステムの研究施設を撮影した作品。
 
2人の実験者が自給自足ができるミニマルな生態系を再現する施設。
生命維持に必要な酸素や水や栄養素はすべて、閉鎖空間のなかで循環する。
そこで実験者は食料となる植物を得るために、タネを植え、育て、収穫し、食べる。
その実験場のなかの彼らは、科学者であり、農業者であり、そして生活者としてふるまう。
 
人工的な昼と夜のサイクルがつくられ、水耕栽培の植物が実るなかで、
タネをまき、収穫する人の姿は、古くから繰り返される風景のモチーフとかわらない。
 
近代科学が自然を対象として扱うとき、そこに人間の姿は描かれなくなっていった。
自然をシミュレートする科学のなかに人が登場するとき、新しい自然主義の風景がうまれる。
 

The sower in the simulated world
2004-2005  Rokkasyo Aomori. Japan